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SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然

SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然
SUGIZO(左)と水夏希

 元宝塚歌劇団の雪組男役トップスターで女優の水夏希(39)とロックバンド『LUNA SEA』のギターリスト・SUGIZO(42)が15日、東京・新大久保のグローブ座にて舞台『7DOORS ?青ひげ公の城?』(演出:鈴木勝秀)公開舞台けいこを開いた。

 ハンガリー出身の作曲家バルトークが唯一残した1911年のオペラ『青ひげ公の城』の世界観に『傲慢』『怠惰』『憤怒』『肉欲』『暴食』『嫉妬』『強欲』の『七つの大罪』というキリスト教のものをアレンジし、幻想的かつ、妖しくも美しいゴシック的なものに仕上がった。音楽はSUGIZOが担当し、その世界観に奥行を与えている。

 けいこ前には囲み会見が開かれ、劇中衣装で登場した2人。純白のドレス姿やウィッグをつけロングヘアで羊飼いのユディットを演じる水は、「芝居の感じなど、初めてのことばかりですが、みなさんを信頼して頑張っています」と、意気込みを。宝塚時代は男役だったため、スカートを着用することに、「スカートはけいこ場のみでしたが、宝塚時代に娘役を見てきたので、本番は意外に自然にできるのでは」と、報道陣にリップサービスで笑わせることも。

SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然

 一方、漆黒の闇のような黒い衣装で登場し青ひげ公爵に挑むSUGIZOは、「舞台で演劇芝居をするのは初めてなので、無我夢中です。舞台は怖いですね。緊張感が違います。百戦錬磨の方々ばかりなので僕にできることを懸命にやっています」と、前を向く。バルトークは子供の頃から親しんでいたそうで、「恐れ多いですね。楽曲を制作する際にはバルトークを意識したし、バルトークの生い立ちから学んだくらいです」と、意気込みを。

 それだけのSUGIZOのこだわりに、水は、「SUGIZOさんの音楽は、温かみがあってとても象徴的です。メロディアスではないのですが、だからこそ情感を想起させる音楽になっています」と、信頼を寄せた。

 さらに、水に、「『七つの大罪』で思い当たる罪は?」との質問が飛ぶと、何か思い浮かぶものがあるのか「『傲慢』ですかね。ドキっとします」と、苦笑いし、「自分と向き合える作品です。あまり考えず、楽しんでいただけたらと思います」と、アピール。SUGIZOも、「今回の公爵役はドラキュラをイメージしたので、たくさん映画を観て役作りの参考にしました。人間の縮図のような作品です。作品の雰囲気に浸って楽しんでいただけたらと思います」と、PRした。

 その後、舞台稽古へ。暗転した舞台にSUGIZOがバイオリンで悲しげな音色を奏でながら現れ、そこに水の澄んだ歌声が場内に響き渡り、一気に舞台の中の世界に引き込まれる。

SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然
2人が始めて出会う

 物語はユディットが青ひげ公爵から見初められ、公爵の執事から『7つの扉』がある城へと誘われるところから話が始まる。自分の人生に懐疑的なユディットは、1つ1つの扉を開きながら、謎の男たちと出会っていく。進めば進むほど、「なぜ私が選ばれたのか」「7つの扉は何を意味しているのか」と、思い悩むユディット。『7つの扉』を開き切った先にユディットが想いを馳せた、青ひげ公爵の真意を見ることとなり…。

演出面では、円形の同劇場の特性をフルに生かし、客席も城の内部として利用されるなど、役者に近く臨場感が楽しめるものに。途中、水と『肉欲』役の男性が、情熱的かつ激しいダンスを披露するなど激しい動きもあり観る者を飽きさせない部分も盛り込まれる。光と音楽も巧みで、繊細な感情を表現し、五感で感じることができる舞台だ。

 上演は16日から4月1日まで同所で。4月4?5日は大阪・森ノ宮ピロティホールにて。

SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然
SUGIZO(左)と水夏希
SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然
バイオリンを奏でるSUGIZO
SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然
水夏希
SUGIZO華麗なバイオリンさばき悲しげに!元宝塚男役の水夏希スカートは意外に自然
情熱的なダンスシーンも
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