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谷口悟朗監督スクライドに10年前の自分と向きあう!保志、緑川腕を“アルター化”

谷口悟朗監督スクライドに10年前の自分と向きあう!保志、緑川腕を“アルター化”
腕を“アルター化”させた保志(中央)と緑川(右から2人目)

 アニメーション『スクライド オルタレイション QUAN』(監督:谷口悟朗/配給:クロックワークス)初日舞台あいさつが10日、東京・池袋シネマサンシャインで開かれ声優・保志総一朗、緑川光、脚本を担当した黒田洋介、テレビシリーズから本作まで主題歌を務めた歌手・酒井ミキオ、谷口監督が登壇した。

 2001年にテレビ放映され、その熱くシンプルなメッセージで男女問わず多くのファンの心をわしづかみにしたSFアクションアニメ『スクライド』が、全26話を再構成し新作パートを加え全編新規アフレコの前後編でスクリーンに帰ってきた。昨年11月に上映された前編『?TAO』では、カズマと君島邦彦の友情、ライバル・劉鳳との数度に渡る壮絶な決闘。徐々に明らかになる“本土”からの使者・無常矜侍の野望などが描かれた。後編『?QUAN』では、『向こう側の世界』を開いたロストグラウンドの再隆起現象の8ヶ月後が描かれ、自分の信じる道を生きるカズマと、過去との決着をつける劉鳳という2人の前に無常の野望が立ちはだかり、抗い抜く生き様が刻まれる。

 9日に同所で開かれた先行上映前夜祭では、グッズを買い求めるファンが殺到し、上映時間が少々遅れるほどの盛況ぶりで、上映後も拍手が鳴り止むことはなかったが、10日は、カズマや劉鳳、『HOLY』隊員の制服を着たコスプレイヤーが現れ、あいにくの雨となった空模様を吹き飛ばすほどの熱気があふれることに。

谷口悟朗監督スクライドに10年前の自分と向きあう!保志、緑川腕を“アルター化”

 観客の8割がテレビシリーズを見たというファンが集まるなか、上映前に5人で登壇すると、緑川が、子供のような声で「劉鳳です」と、お茶目にあいさつし爆笑の渦に包まれた場内の空気が温まる。

 10年を経てカズマを再アフレコした保志は、「演じ切れてよかった。話が来た時からもう一度演じたいと思っていたんです。新たに熟成されたカズマをやりたいって。バトルは熱くなった」と、感想を。一方、劉鳳を演じた緑川は、「もう一回やるのはつらいなと思っていた」と、保志とは対照的。こう語るのも、現場が谷口監督と音響監督の厳しい指導が入っていたからだそうで、「気をつけて(現場に)入ったので、監督だったり音響監督のダメ出しが少なくて済んだ。作戦勝ちでうまく行った」としたり顔だ。

 実際のアフレコ現場の保志について緑川は、「保志くんのダメ出しはいつまで続くんだろうって。こなれてないうちに弱っていってた。最後の劉鳳とのバトルまでできるのかな?それまでに保志くんいなくなっちゃうんじゃないかって思ってた」と、相当に過酷なものだったのだとか。当の保志も、「体力100あったのが、途中で20か30になってた」と、苦笑いしながら振り返り笑いを誘った。

 そんな苦労を乗り越えカズマをやり遂げた保志は、「10年前に『スクライド』をやったことがターニングポイントになって、カズマの生き方が生きていく上で力になった。突き進んでいく力を充電できたので、みなさんもそういうものをカズマから劉鳳から充電していってください」と、呼びかける。

谷口悟朗監督スクライドに10年前の自分と向きあう!保志、緑川腕を“アルター化”
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 これに谷口監督は、「10年経って一番大きく成長したのは、保志くんがあいさつでグダグダにならなくなった」と、からかいつつ、「10年でいろんな人たちとか、スキルが上がっていったりというのはあると思います。ただ、もしかしたら何かを失っている可能性もあるんですよね。今回の作業では、すべてのスタッフが10年前の自分たちに向きあうということがあったと思います」と、しみじみ。

 さらに、谷口監督は、「10年前にテレビを見て応援していただいたみなさんも、もう一回自分と向き合ういい経験になると思うんです。『あっ、このセリフ好き』だったとかということです」と、以前からのファンにメッセージを送ると同時に、「オルタレイションから観た方からすると、何かが心に引っかかりとして残ると思っているんです。そのまま、引き続きファンとしていてもらえればと思います」と、同作からのファンへも願いを込めていた。

 フォトセッションでは、舞台前方に座っていたコスプレイヤーから、一部をパーツを借り保志と緑川が試行錯誤しつつ腕を“アルター化”させるというファンには嬉しいおまけがつき、谷口監督が「何の大会なんだ、これは」と、笑いながらツッコミを入れ拍手が巻き起こる一幕もあった。

 テレビ版とは少し違ったエンディングとなり、その演出意図に合わせ『旅立ちの鐘が鳴る』から『SPIRITS』へ主題歌が進化した本作は10日より、東京、愛知、福岡、神奈川、広島、大阪、北海道、宮城、千葉の9県で上映開始!

谷口悟朗監督スクライドに10年前の自分と向きあう!保志、緑川腕を“アルター化”
場面写真
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