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園子温監督ドーヴィル・アジア映画祭2年連続批評家賞受賞

園子温監督ドーヴィル・アジア映画祭2年連続批評家賞受賞
園子温監督

 若手実力派俳優・染谷将太(19)と女優・二階堂ふみ(17)が主演し『ヴェネチア国際映画祭』で『新人俳優賞』を受賞した映画『ヒミズ』(監督・脚本:園子温/配給:ギャガ)が11日、フランスで7日から開催されていた『ドーヴィル・アジア映画祭』で『批評家賞』を受賞した。

 少年の心の闇とそれを愛する同い年の少女の葛藤が描かれ衝撃のクライマックスを迎える同作。昨年3月11日の東日本大震災を受け、「2001年(原作漫画が出版された年)ではなく、2011年の若者のリアルを描かなければならない」という意向により、舞台を震災後の日本に変更、被災地での撮影を敢行するなど、園監督のこだわりがそこかしこに見える。

 園監督は同賞を昨年の『冷たい熱帯魚』受賞以来2度目の連続受賞。園監督は「奇しくも3月11日、この日に頂く事になろうとは、何か不思議な縁を感じます。喜びより、なぜか痛みを感じます」と、コメントを寄せている。

園子温監督ドーヴィル・アジア映画祭2年連続批評家賞受賞

 『ドーヴィル・アジア映画祭』とは、1999年のアジア映画のショウケースとしてフランスのドーヴィルで初めて開催されており、今年で14回目。毎年アジア各国から有能な監督を発掘し、世界へ羽ばたかせるきっかけを作っている映画祭となっている。今年は、『ヒミズ』と、松本人志監督の『さや侍』がコンペティション部門に出品されたことでも話題となっている。

 <日本映画の過去受賞歴>
 2011年 批評家賞:『冷たい熱帯魚』園子温監督
 2011年 審査員賞:『海炭市叙景』熊切和嘉監督
 2003年 デジタル賞:『こぼれる月』坂牧良太監督
 2002年 デジタル賞:『ギブス』塩田明彦監督
 2002年 デジタル賞:『東京ゴミ女』廣木隆一監督
 2001年 最優秀撮影賞:『ほとけ』蔦井孝洋さん(辻仁成監督)

園子温監督ドーヴィル・アジア映画祭2年連続批評家賞受賞
場面写真
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