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海老名香葉子さん正蔵、三平、泰葉に「命ある限り伝えていく」

  • 2012年3月9日
  • 2022年10月26日
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東京大空襲の犠牲者を供養

 海老名家の母として知られる初代・林家三平の妻でエッセイストの海老名香葉子さん(78)が9日、東京・上野の寛永寺で行われた慰霊碑『哀しみの東京大空襲』供養式と上野公園で行われた平和の母子像『時忘れじの塔』記念式典を開いた。式には長男の林家正蔵(49)、次女の泰葉(51)、次男の林家三平(41)、その妻の女優・国分佐智子(35)など一門全員が参列し平和への祈りを込めた。

『時忘れじの塔』記念式典

 1945年3月9日の東京大空襲で両親や兄弟など家族6人を失った海老名さんは「この歳になっても、どっかで生きてるんじゃないかな、どっかでお父ちゃんが生きてるんじゃないかな、お母ちゃんが生きてるんじゃないかなと思うんです…たいていの方はみんなそうです。でも67年も立ちました。諦めなきゃいけないな…年月が立ちました」と声を震わせながら語り、集まった約300人の参列者も涙した。

 同式典は、東京大空襲の10万余人犠牲者を供養し、二度と戦争が起きないように後世に語り伝えるために海老名さんが呼びかけで始まり今年で8回目を迎える。海老名さんは「戦争ほどむごいものはありません。命ある限りこの思いを伝えていきたいと思います」と改めて語った。

 「80を前にして、もっともっと長生きしてこの会を続けていきたいなと思います。それが出来なくなったら息子たちに、孫たちにこの式典を続けていって欲しい」と語る母に、三平は「今までは受け止める側でございました。40になって、この思いを後世に伝えていかなければならない立場になりました。決して忘れずに心から思いを届けていきたいと思います」と誓った。

海老名香葉子さん
左から林家正蔵、林家三平
泰葉
国分佐智子
『時忘れじの塔』記念式典
『時忘れじの塔』記念式典
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