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原千晶 2度の子宮がん経験から検診訴え「私の人生を大きく変えました」

  • 2012年3月6日
  • 2022年10月26日
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原千晶

 タレント・原千晶(37)が6日、都内で『がん検診50・フォーラム 2012』にゲストとして出席した。

 2005年、子宮頸がんのため仕事を休養し、治療を受け復帰したが、09年に子宮体がんが発見された原。子宮がんを乗り越え、2010年10月10日、番組制作会社プロデューサーの男性と結婚したことは記憶に新しい。

 原は東京大学医学部付属病院准教授・中川恵一氏、特定非営利活動法人HOPE★プロジェクト・桜井なおみ理事長をまじえたトークセッションに登壇。「30歳と35歳のときに2度子宮がんを患いました。30歳のときは子宮頸がんで、悪い部分だけを切除したんですけど、先生からは『できれば子宮を全部摘出したほうがいいんじゃないか』と言われました」と、自身が病魔に冒されたことを振り返る。
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 だが、原は「女性にとって大事な臓器である子宮を取ってしまうことをためらった」という理由で、これを拒否。主治医からはその後経過観察を行うように言われていたが、「2年ぐらいは真面目に病院に通っていたけど、体調もいいし、悪い部分は切り取ったと過信してしまった。いま思えば無知でしたね」と、子宮がんを再発してしまったことを悔やむ。

 その5年後に子宮頸がんと子宮体がんを併発し、子宮を全摘出したという原。「抗がん剤を6クールやりました。身体中の毛はすべて抜け落ちて、神経のしびれや胃腸障害、いろんな副作用に悩まれました」と、激しい闘病生活を語った。

 そして、「調子がいいと思い込んで、病院に行くことをやめてしまった私が言える立場じゃないかもしれない」と前置きしながらも、「自分の経験を生かして、とにかくみなさんに検診が必要だと言いたい。がんという病気は早期発見、早期治療が鉄則ということを各地講演で回って言ってます。一人でも多く女性の方が、検診を受けようと思ってくれたら」と切実な思いを訴えた。

 桜井理事長は37歳のとき、企業検診で乳がんが見つかり、右側の乳房を全摘出する手術を受けたという。「35歳のとき見つかったけど、次の年は『去年受けたし、大丈夫だろう。私は不死身だ』と思ってしまった」と、過信してしまったことを吐露する。

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左から中川准教授、原、厚生労働省・麦谷眞里氏、桜井理事長

 そんな2人に対し、中川准教授は「日本人は生きているうちに半数ががんになる。でも、その6割は男性なんです。タバコを吸ったり、お酒を飲んだりするから、男性のほうが多いんです」と解説した。

 原が「20代からタバコを吸ってました。タバコ、お酒は人並みにやっていましたね」、桜井教授が「私も7年ぐらい吸ってました」と、ともに喫煙者だったことを明かすと、中川准教授は、「ところが、女性のがんは若い世代に多いんです。子宮頸がんは30代後半、乳がんは40代に多い」と説明。すると、2人は「ああ?」という納得の表情を浮かべた。

 2度目の子宮がんになった際、1度目より確実に病気に対する認知度が変わったことを実感したという原。最後に、「ワクチンが認証されたり、自治体や行政でも子宮頸がんを防いでいこうとアナウンスする機会を目にするようになった。国や世の中は変わってきている。30代で女性の大事なものを失ったということは、私の人生を大きく変えました」と、決して悲観することなく、しっかり前を見据えてメッセージを送った。

 

 

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自身の経験から検診を訴える
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がん検診50・フォーラム 2012
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がん検診50・フォーラム 2012
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がん検診50・フォーラム 2012
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