NO IMAGE

百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ

百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
涙を堪えるように口を結んだ三浦祐太朗

 俳優・三浦友和(60)と元歌手で女優の山口百恵さん(52)夫妻の長男・三浦祐太朗(27)が3日、都内・ニッポン放送で舞台『旅立ち?足寄より?』(演出:稲垣雅之)の松山千春役最終オーディションで見事松山役を勝ち取った。

 歌手・松山千春(56)の23歳のときに執筆した自伝がモチーフとなっており、2008年に大東俊介(現在は大東駿介)主演で映画化もされた同作が舞台となって帰ってくる。同社の『オールナイトニッポン』を創設し、志なかばで心不全のため倒れたSTVプロデューサー・竹田健二さんの最後の仕事で、竹田さんと松山の友情と挫折、成功が描かれた同作には823人が応募し、2次審査まで行われることに。その中には、故・シルヴィアさん(享年52)の息子・中山貴大(20)、演歌歌手・鳥羽一郎(59)の息子・木村竜蔵(23)も参加するなど、話題性も高いものになった。

 審査は、自己紹介、意気込み、松山のデビュー楽曲『旅立ち』の弾き語り、セリフの一部の演技審査で行われることに。5番目に登場した三浦は、「元々『Peaky SALT』というバンドでデビューしていていま休止中で、勉強のために受けました。僕がもし選ばれたらどれだけ松山千春さんに近づけるか頑張りたいと思っています」と、意気込みを。ほかのファイナリストらが、力強い歌声だったり、独自解釈のアレンジをする中、三浦は、松山の得意とする演奏法であるツーフィンガーで臨み、その郷愁的なメロディーに乗せた情緒的で澄んだ声が場内に響き渡った。

百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ

 セリフは3種類用意されたなかで、「俺どんなに忙しくても、この北海道から離れたくないんです。ここが俺の原点なんです」というセリフで気持ちを込めることに。これが初めての演技という三浦に、審査員から「俳優は初めてになりますが大丈夫ですか?」と、問われ、「大丈夫にします!」と、力強く応じた。

 結果発表で、選ばれた瞬間、無念さをにじませるほか出演者らを後ろに、胸をなでおろすと、口をギュッと結び涙をこらえるようだった三浦。審査員から「松山千春に近づきたいというのは本人がいるのでできませんが、俺が松山千春をやるならこうしようかというのをできる人でした。歌を自分のものにもしていたし、セリフも堂々としていました。正直期待できると思っています」と、選出理由を明かした。

百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
見事役を勝ち取ったのは

 終了後に囲み会見が開かれ、三浦は、「率直に本当に嬉しいです。緊張が尋常じゃなかったです。朝食は、クッキー一枚でした。きのうは眠れませんでした」と、笑みを見せる。応募きっかけは、マネジャーからの勧めだったそうで、「どうしてもやりたいということで、飛び込みでやらせて頂きました」と、勢いがあったそうだ。

 2次審査ではピックを使って演奏したが、今回はツーフィンガーだったことには、「大東さんも映画で2フィンガーを弾いていたので負けてられないなと思いました」と、ライバル心を燃やしたためだったことを明かす三浦。俳優という道も開けた形だが、あくまで音楽がメインだそうで、「(『Peaky SALT』の)復活もあるかもしれません。僕も経験を積ませてもらえればなと。自分のライブ活動も行いながら、松山さんのことを知ることとか、最大限にやりたいと思います」と、これからの展望を。

 さらに、両親にはこの出演は秘密だったという三浦は、、「会見の模様をみてビックリすると思います。単純におめでとうといってくれると思います。弟(三浦貴大)にも報告してないです」という。このあとの報告は電話でするそうで、「実は受けてましたということを言いたいと思います」と、いたずらっ子のような笑みを見せ、「来られるようなら(両親にも)見に来てほしいです」と、呼びかけていた。

 まだ、松山本人には会ったことがないそうで、「本人を前にしたら言いたいことは緊張して何も言えないと思います」と、及び腰だが、「自信はここまできてないとは言えないです。
本人のことは知る必要があると思いますが、歌もそうですけど、解釈してできれば」と、舞台へ向け胸のうちを明かしていた。

 また、惜しくも落選した者の中から『特別賞』として、ギターをこのオーディションのために練習し歌唱中、アカペラも披露した井上英樹さん(23)と、スカジャンで登場し底抜けに明るいキャラを見せ「松山さんに負けないくらい生意気かな」と語っていた氣仙亮介さん(24)が舞台に出演することも発表された。

 東京公演は2012年7月30日?8月3日に東京、草月ホールで9公演を予定。その後、来春に地方公演(大阪、名古屋、福岡、仙台、札幌)を予定している。

百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
三浦祐太朗
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
三浦祐太朗
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
弾き語り審査
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
ツーフィンガーで松山千春役を勝ち取った三浦
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
花束を渡される
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
副賞としてDVDなどをもらう
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
シルヴィアさん息子の中山貴大
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
鳥羽一郎の息子・木村竜蔵
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
特別賞の井上英樹さん
百恵さん長男・三浦祐太朗ツーフィンガーで松山千春役勝ち取り涙堪えるように口結ぶ
特別賞の氣仙亮輔さん
広告