人気アイドルグループ『AKB48』の“あっちゃん”こと前田敦子（20、チームA）が2日、東京・港区「グランドプリンスホテル新高輪」で行われた、『2012（第35回）日本アカデミー賞』授賞式で、初主演映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』（11年公開）で話題賞（俳優部門）を受賞し、女優・長澤まさみ（24）は、セクシーな衣装で観客や関係者を魅了した。
まずは、各賞にノミネートされた俳優・女優たちやスタッフ、プレゼンターたちが、レッドカーペットに登場。
あでやかな着物姿に、渡邉このみ（5）、熊田聖亜（10）の子役2人の手を引いく桜庭ななみ（19）。三谷幸喜（50）と大泉洋（38）が現れると、笑いが起きる。特に、大泉は、恐縮するように腰をかがめ、観客に手を振る。
続いて、グリーンのノースリーブに体のラインが出たセクシーな衣装の小池栄子（31）、ドレス姿の永作博美（41）、ノースリーブのワンピース井上真央（25）と、にこやかに話しながら登場。3人の輝かしい女優の、あまりの華やかさに、「うわ?」と、会場からもため息が漏れる。
長澤まさみのセクシーな姿と、前田敦子のキュートな衣装の対比には、歓声とため息が入り混じった。最後に、プレゼンター陣として 樹木希林（69）が、柄本明（63）、妻夫木聡（31）の男性2人に腕をからめて登場すると、それを見たお笑いコンビ『ナインティナイン』の岡村隆史（41）がマネをして、妻夫木に腕をからめるなど、笑わせる。
全員が登壇すると、「第35回にっほんアカデミー賞。司会の関根勤（58）です」と、緊張気味にあいさつとすると、「同じく関根麻里です」と、深津絵里（39）がアドリブでボケて笑わせる。これには、さすがの関根も、「すごいアドリブしますねぇ?」と、ビックリ。深津は、「三谷（幸喜）さんに言われて…」と、照れ笑い。
「映画人にとって、年1回のお祭り」（日本アカデミー賞協会会長の岡田裕介氏）というように、和やかに、そして、華やかにスタートした。
【話題賞】
同賞は、若い世代に最も支持された作品と俳優に与えられる。ニッポン放送『オールナイトニッポン』を通して、一般リスナーの個人投票で選ばれる唯一の賞。
俳優部門を映画初主演した『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』（監督：田中誠）で受賞したあっちゃんは、「私は、女優というか俳優業というか、まだまだ分からない状態でスタートしたばかりですが、こんな素敵な賞をいただいて、（今後の）糧になります。映画大好きなので、こんな素晴らしい監督、俳優、スタッフの方たちとご一緒できるのが、嬉しく思います」と、緊張気味にあいさつした。
“もしドラ”で共演した大泉は、「お忙しいスケジュールの中で、夏の映画なのに、寒い中での撮影で、あっちゃん頑張ってすごかった」と、語ると、あっちゃんは、大泉のことを「お父さんみたいな感じです」と、親しみを持っていたことを告白すると、「抱きついてくるんですよ。お父ーさん」と、ファンが聞いたら嫉妬しそうなことを暴露。
あっちゃんは、「安心する方です」というと、大泉は、共演していた峯岸みなみとあっちゃんが、「大泉さん、大泉さん」と、何かを期待させるようなトーンの声で声をかけてきて、「後でみんなで一緒にテレビ見よ」といわれ、「勝手に見ろ」と、思いましたと、笑いを交えて、裏話を披露。
作品部門は、映画『モテキ』が受賞。監督・脚本の大根仁は、「アカデミー賞の中で唯一、一般のお客さんが選ぶ賞。最優秀作品賞以上の喜び」と、うれしさを表現した。
また、関根から、劇中での長澤まさみへの「大胆な演出ありがとうございます」と、お礼を述べられると、「最後の監督の仕事として、今日は、（長澤に）とびっきりエロい格好で来いと言いました。ご堪能いただけてると思います」と、自分の“演出”に自信を見せた。
その長澤は、「監督の注文にただただ応えようと必死で、今日は、ちょっと、監督のためにこの衣装着てきたんですけど、ちょっと失敗したかなと。恥ずかしくなった…」と、照れた。
最後に、興行収入22億円を突破する大ヒットとなった同作品の要因を「女優陣の魅力に尽きる」と、女優陣の奮闘ぶりをたたえた。
