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伊勢谷友介8年ぶり監督作品で2度の投げキッス

20120218伊勢谷友介
左から伊勢谷、西島、新井

 伊勢谷友介(35)が18日、8年ぶりに監督としてメガホンを取った映画『セイジ-陸の魚-』(配給:ギャガ、キノフィルムズ)初日舞台あいさつに主演の西島秀俊(40)、新井浩文(33)とともに登壇した。

 青春群像劇を描いた監督第1作目『カクト』から実に8年ぶりとなる伊勢谷監督の2作目。辻内智貴のロングセラー小説が原作で、大学最後の夏休みに自転車で一人旅をしていた主人公(森山未來)が、山道でカズオ(新井)の軽トラにぶつかったことをきっかけに、不器用だが純粋に生きる国道沿いのドライブイン『HOUSE475』の雇われ店長・セイジ(西島)と出会いその魅力に惹かれ住み込みで働くことに。そんなセイジの思いを寄せる女性がある日、無差別殺人犯の凶行により体にも心にも深い傷を負ってしまうこととなり…。

 フォーマルな装いで登場した伊勢谷。製作は5年前から行われ、長い時間を費やしたため「結構時間がかかっているのが分かる。いまとなって実感できる」と、遠い目をした伊勢谷は、「積年の思いが詰まっている。どの大作やってるんだというくらい宣伝した。興行館を多くしてとツイッターでたくさんもらって、増やせって言ってるんだけど、これは僕ではどうしようもない」と、胸の内の熱いものを吐き出すかのように次々と語ることに。

 今回、初めて観劇が終わった後のあいさつとあって、ラストシーンなどの意図などを明かした伊勢谷だったが、「重いところありましたよね。処理しきれないことがたくさんあったと思います」と、受け取り手によってさまざまな解釈ができるものになった自負も。

20120218伊勢谷友介

 原作ではセイジが神格化されている描写が多数見受けられるが、これに伊勢谷は、「人間の所業じゃないと僕は違うと思っていた」と、違う角度から作品に真向に挑んだことも明かすことに。その人間のものとなった作品でも、シーンの空気感には“神”が宿っていたといい、西島も、重要なあるシーンについて「あの日は朝から順撮りしていて、絶望した空気が漂っていた」と、振り返った。

 まじめな雰囲気だけだったかと思うと、そうでもなかったようで、ロケ地を満喫したり、森山らとサイコロでチンチロリンをしたりとエンジョイしていたという新井に、MCが「女湯がのぞけると言っていたと聞いたのですが?」と、ドッキリ質問が飛ぶと、新井は苦笑いしながら、「散歩してたら露天だったんで男湯も含めて見えたんです。見えましたよね?」と、伊勢谷と西島に振ると、2人とも「いや」と、速攻で否定。西島に至っては「夜歩いてないし」と、役作りに没頭していた状況を明かし笑いを誘ったり、伊勢谷も作品について、「大学生がエッチに大人の女性を見てみました」など語るなど、軟派な部分も。

 それでも、最後は、伊勢谷が「8年前思ったことは、良いことをして良い影響を与えたいということで、命をどう続くようにできるかということだった。秀でている部分を伸ばしていくということが生きていくということじゃないかな」と、哲学的に語り、場を引き締めていた。

 フォトセッション時にファンから「カッコイイ!」と、声掛けされた際には、伊勢谷が「誰が?」と聞き返し、「西島さん!」と言われて、苦笑したり、投げキッスを2度飛ばすなど、伊勢谷のサービス精神も満点にPRした同作は18日よりテアトル新宿ほかロードショー!

20120218伊勢谷友介
伊勢谷友介
20120218伊勢谷友介
伊勢谷友介
20120218伊勢谷友介
西島秀俊
20120218伊勢谷友介
西島秀俊
20120218伊勢谷友介
新井浩文
20120218伊勢谷友介
新井浩文
20120218伊勢谷友介
胸の内を明かす伊勢谷

20120218伊勢谷友介

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