人気アイドルグループ『AKB48』が16日、都内で2作目となるドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』（監督：高橋栄樹／配給：東宝映像事業部）の大ヒット御礼舞台あいさつを行った。
大島優子（23、チームK）、柏木由紀（20、チームB）、篠田麻里子（25、チームA）、小嶋陽菜（23、チームA）、指原莉乃（19、チームA）の5名が登場した。
1月27日の公開以来15日までに動員数20万人を突破と大ヒット中のAKB48の1年を追った本作は東京、グアム、台湾、シンガポール、そして東北各地へ、分刻みで飛び回るアイドルたちのあらゆる場面、365日に密着。走り続けることをやめない少女たちの息づかい、流れる汗とともにドキュメンタリーは今を生きる彼女たちが見てきたもの、感じたこと、捧げた祈り…。それらの内面にまで迫っている。
2011年3月11日、あの日以来彼女たちは何を思い、どこへ向かおうとしているのか。アイドルとして、今自分たちにできることは何か。大事なものを見失うまいと開かれた瞳に溢れる涙の意味をカメラは問うている。
ステージに上がった“まりこ様”こと篠田が、「大ヒット御礼ということで舞台あいさつができるとは思っていなかったので本当にうれしいですね」と、笑顔であいさつ。
スクリーンに映し出された映画のワンシーン（静止画）を見ながらのトークセッション。
被災地訪問時の映像を見ながらまりこ様は、「皆さんが待っていてくれて本当に訪問して良かったと思いました。もうちょっと早くこれれば良かったかなという気持ちもありましたけれど、毎月のように被災地訪問をもっともっと続けていきたいとも思ったし、2012年もどんどん被災地訪問をしていきたいと思っています」と、決意を新たにした。
メンバーで最多の4回訪問をしている“さっしー”こと指原が「被災地に行った時には本当に皆さんの笑顔に励まされていて、そのあとの自分たちの活動が元気になったりとすごく良いことばかり。また、逆に学ぶこともたくさんあって良い経験をさせて頂いていると思います」と、まじめなコメント。
「クリスマスになんて迷惑じゃないかと思ったんですが」と、クリスマスに福島を訪問した“こじはる”こと小嶋は、「冬休み一番の思い出になりました」と、言われたことに感激したことや、幼稚園のクリスマス会を訪問した際に、天使の格好をして盛り上げたことを楽しそうに思い出し笑顔をはじけさせた。
6月に行われた「第3回選抜総選挙」の話題の中心になったのは“ゆうこ”こと大島。
イベント終了後の舞台裏で涙を流す映像を見せられ感想を聞かれると、「これはですね、足の小指を壁にぶつけてすごく痛かったんです」との照れ隠しのジョークにメンバーからいっせいに突込みが入り会場は爆笑。「やっぱり恥ずかしいですね」と笑いながら、「まあ皆さんがご覧になって、どういう気持ちだったかというのは察して頂きたい」と、笑った。
そんなゆうこに対して、まりこ様は、「あっちゃん（前田敦子）とゆうこのデットヒートというか、１位になることにお互いそれほどこだわっていないとは思いますが、（２位だったということに）悔しいという気持ちもあるだろうし」と、ゆうこの心情を察する。
「でも、ライバルでもあるけれど仲間でもあるので、ゆうこは表舞台には気持ちを出さないところがあるから、舞台上では（あっちゃんに）励ましの言葉をかけたりしていたけれど、内に秘めたものがあるんじゃないかと思い舞台裏に（いるゆうこに）近づいていったら泣いていた」と、経緯を語る。
するとすかさず大島が、「小指が痛かったんだって！」とまた会場を笑わせる。それに対し、まりこ様は、「年齢の割りにがんばったよね。2位ってすごいよ」と、励ましの言葉をかけたという舞台裏を明かした。
真夏の暑さの中、西武ドームで行われた初のドームコンサートの舞台裏と言えば、過呼吸で、メンバーがバタバタと倒れたこと。
「暑さがライバルでした。今回コンサートの裏側を初めてお見せしたけれど、自分たちにとってはあれが当たり前というか、他のコンサートの舞台裏を見たことがないので、自分たちにとっては日常的なことと思っていました。ご覧になった方が驚いているのを見て逆に新鮮に感じました」と、ゆうこ。「ただあれだけ倒れていたら普通はびっくりしますよね」と、まりこ様がフォロー。
すると“ゆきりん”こと柏木は、「私はあんまり覚えていなくて、あの時はこの子が助けてくれたんだとかそういうことが改めて映画を見てわかった。みんなが自分を超えた姿が収められてるんじゃないかと思って新しい発見がいっぱいありました」と、感想を述べた。
自分は倒れずメンバーから「鉄人」と呼ばれたというまりこ様は、「あっちゃんが本番途中で倒れたことは知っていたがゆうこが倒れていたのは知らなかった」と思い出し、どうやったら収拾がつくかわからないような状況に置かれた時のアドリブの難しさを、「舞台って生ものだと思いました」と振り返ると、こじはるは、「自分は丈夫な方だけれど本当に大変でした。自分は人知れず倒れていたので取り上げてもらえませんでした」と、天然キャラを発揮して会場を笑わせた。
最後にグアムでのPV撮影時のエピソード。さっしー命名の“エキストラごっこ”で、エキストラに混じってPVに写る映像を見せられたさっしーは、「2時間インタビューに答えたのに、この映画で一番取り上げられたのがこのシーン」と、会場を笑わせると、次回作ではまた新たな“ジュラシックパークごっこ”を披露すると宣言。会場のファンは意味が良くわからないままに笑わされ、これぞ“指原クオリティー”を生で体験させられた！
イベントの終わりコメントを求められたゆうこは、「2度3度と見て下さっている方もいると思いますが、いろんな視点で4度5度、48度！ 48パターンの私たちを楽しんで観て下さい」と、笑顔でアピールした。
同映画は、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて大ヒット公開中！
