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染谷将太 園子温監督とペアルック!演じている間は絶望的だった

20120217染谷将太
オソロのTシャツ公開

 俳優・染谷将太(19)が17日、都内で主演映画『ヒミズ』(監督:園子温/配給:ギャガ)大ヒット御礼舞台あいさつに園監督(50)とともにペアルックで現れ、男同士の絆を見せつけた。

 衝動的に父親を殺してしまった15歳の少年・住田祐一(染谷)が「普通の人生を全うすること」を諦め、世間の害悪となる悪党を殺していこうと決めた。そうなる前の住田に思いを寄せていた同級生の茶沢景子(二階堂ふみ)は住田に再び光を見せることができるのか。『行け!稲中卓球部』で有名な古谷実の放つ衝撃作だ。

 染谷から、「そんなに有名でもない僕が主演で、でもお客さんが入ってくださっているのは映画の仕事をしている身としてとてもうれしいです」と、感無量な様子。そんな染谷に、園監督は、「オーディションから他の俳優とは違う臭いを持っていたし、彼のような俳優はなかなか出てこないのではと思っています」と、その才能の片鱗を認めることに。

20120217染谷将太

 これに、染谷は、オーディションの時の心情を「すごく緊張して、莫大な与えられたセリフを言って、園さんがその最中『観てるかな?』というくらい下向いていて。『落ちたなー』と思っていたのですが、受かってとてもうれしかったです」と、振り返ったが、「茶沢を選ぶオーディションにも呼んでもらって、『誰がタイプ?』と聞かれました。結局選びませんでしたけど」と、園監督からムチャぶりがあったことも明かし、笑いを誘うことに。

 原作では絶望的なラストだったが、原作者の古谷とは「好きにやっていいよ」と言われていたため、光が見えるようなラストとなっているそう。その点について聞かれた園監督は、「最後のシーンも3分前まで『死んじゃったほうがいいかな?』と思っていたくらいで決めていなかったんですね。実は死んだバージョンも作っていて、編集のタイミングでも迷っていました。できれば原作どおり行きたいなと思ってはいましたからね。でも、結果ああいうラストにさせてもらいました」と、相当に悩んでのものだったという。

 なお、園監督は、「今回のテーマは住田の絶望は克服できるのか否かというところにテーマを絞った」としているが、その住田を演じ切った染谷は、「僕は住田そのものだったんで、住田を演じている間、本当に絶望的だったんですが、周りの人や茶沢にすごく希望を与えてもらって。すごくうれしいんですが、でも住田はすごく頑固で、すぐに希望のほうに転がれるところにはいると思うんですが、やはり15歳で、すごく頑固」と、なかなか希望の方向を向こうとしない住田が変わっていくさまをしみじみ。

 また、フォトセッション時には、2人で「きょうはふたりで『ヒミズ』Tシャツ、着てきました!」と、茶目っ気たっぷりで、撮影などで築き上げた信頼感を見せていた。

 新宿バルト9、シネクイントほか全国公開中!

20120217染谷将太
園子温監督と染谷将太
20120217染谷将太
トークショーも盛り上がる
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