人気ロックバンド『X JAPAN』のギタリストで、1998年に急逝したhideさん(享年33)の2013年『ソロ活動20周年』、2014年『生誕50周年』を記念したプロジェクト”hide ROCKET DIVE 2013-14″の一環として29日より、期間限定で開催される『hide MUSEUM 2013』のオープニングセレモニーが27日、東京・ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場で行われた。
記念式典には、熱狂的なファンで“ヴィジュアル系バンドの母”とも言われるレポーターの東海林のり子(79)が司会で登場。hideさんのリアルヒューマンドールと対面し、あまりの精巧さに、「泣ける…」と連呼。さらに正面に立って、「現場の東海林です」と、何度も呼びかけた。
2000年~2005年にhideさん生誕の地・横須賀で展開された『hide MUSEUM』が、この夏、東京と大阪にて期間限定で開催される。今回は、hideさんのソロ活動をコンセプトに、実際に着用した衣装やギターなどの貴重な品々を展示。
最大の目玉は、hideさん本人が生前に作ったライフマスクを元に400万円の製作費を要して、特殊メークアーティストの岩倉知伸氏が製作したリアルヒューマンドール。
肌や髪の質感や、ホクロの位置など細部にわたって忠実に再現されているもので、岩倉氏は、「細かな技術や新しい技術にとらわれず、実体のないものから様々な想像をして、表情に感情を持たせることに集中し、時間と労力を掛けました」と、コメント。
東海林さんは、「生誕の地の横須賀にあった『hide MUSEUM』がなくなっちゃって、心のよりどころみたいなものがなくなって、寂しい思いをしたファンもいます。今回は、東京と大阪の2ヶ所で1ヶ月という期間限定ですけど、今まで見たことのないような直筆のメモとか、衣装とか、リアルヒューマンドールがすごくリアルなので、会いに来るという楽しみが出来ました。また、こういったチャンスがあれば、やってほしい。東海林としては、途切らせたくないというのがあるから、ずっと永遠につながっていってほしいと思うから、みんながそれを守っていくと思う」と、ファンの気持ちで熱く語った。
リアルヒューマンドールを間近で見た感想は、「ビックリしました。ソロの時に、お面みたいなものを作るので、顔型をとっているんですよ。それが残っていたので、20年前ですから、若いし、カッコいいし」と、心を躍らせていた。
式典には、アンベールゲストとして、お笑いコンビ『TKO』の木本武宏(42)と木下隆行(41)、モデル・道端アンジェリカ(27)が出席。hideさんが『X』『X JAPAN』として活躍していた姿を生で見たことがない3人だったが、「ギターを持つ指のシワまで精巧で、いまにも動き出しそう」(TKO)「PVでいっぱい見ていたけど、生が一番かっこいいですね」(アンジェリカ)と、リアルなできに驚いた様子。
木本は、「『ご本人登場』と言う時のザワッと感があった。ここに来ればその気になれます。バンドブームのど真ん中にいたので、カリスマだった。感慨深いです」と、憧れの存在との対面に興奮。
眼球は200種類作成した中から厳選したものを使用。毛髪の完成に1カ月かけ、人毛だけではなく、生え際や毛の質にこだわり動物の毛なども使用し、一本一本植えている。衣装もhideさん本人が着ていたもので、原寸大というもの。
「hideが機長をつとめる宇宙船でソロ活動の軌跡を巡る、そして未来へ」をテーマに、生前愛用していた1959年製のギブソン・レスポールスタンダードギター、1stソロアルバムのジャケットに使用されたH・R・ギーガーによる仮面のオブジェが初披露。さらに、ライブ等で使用された衣装やギター、直筆のメモなどが展示されている。
また、物販用トレーラーヘッドは、世界的に有名な工業デザイナーのルイジ・コラーニ氏による特注車両で、hideさんのトレードマークのイエローハートをまとった世界に1台しか存在しないデザインのものと、ここに来れば、どっぷりとhideワールドに浸れる。
TKOの木本は、「生のリアルさ。目の前で見たら衝撃受けるので、本物のhideさんに会いに来てください」と、アピールした。
hide MUSEUM 2013 DiverCity Tokyo Plaza〜To The Future〜
■東京会場:ダイバーシティ東京 プラザ フェスティバル広場
開催期間2013年6月29日(土)〜2013年7月 28日(日)
hide MUSEUM 2013 UNIVERSAL STUDIOS JAPAN®~To The Future~
■大阪会場:UNIVERSAL STUDIOS JAPAN®
開催期間2013年8月7日(水)〜2013年9月8日(日)