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市村正親ミュージカル「スクルージ」へ「80歳になってやれたらいいなあって思ってる」

市村正親ミュージカル「スクルージ」へ「80歳になってやれたらいいなあって思ってる」
市村正親が「スクルージ」を熱演

 俳優・市村正親(70)が7日、東京・有楽町の日生劇場で「ミュージカル『スクルージ』~クリスマス・キャロル~」(演出:井上尊晶)ゲネプロを前に囲み会見を開いた。

 文豪チャールズ・ディケンズの代表作『クリスマス・キャロル』をベースにしたミュージカル。市村演じるケチで思いやりのない老人エベネザー・スクルージが、クリスマスイブに夢で過去、現在、未来の3人の精霊と出会ったことから、その運命を変えていく心温まる物語となる。

 開演前の会見では、会場の階段の上でピースポーズを取り、記念撮影でも報道陣にWピースを見せたりとサービス満点で、一足早いクリスマスプレゼントを配ることに。

 市村がスクルージを演じるのは1997年、99年、13年、15年とキャリアを重ねている「このスクルージは阪神大震災のときからやってて25、26年くらいかな」と感慨深げで「40代のときにやって、いま古稀を迎えてこうしてやることができて。70歳のころにまたやれたらいいなと思っていたんですけど、いま70歳でやってるから、今度は80歳になってやれたらいいなあって思ってるんですよ。それが目標になってね。80歳になったらノーメークでやれると思いますよ(笑)」と茶目っけたっぷり。そのメークにかんしては、「描かないと青年が抜けない気がして、スクルージになれない気がするんです」と、実感を語った。

 本ミュージカルをこれだけ長くやっていて、失敗することはあるのかという質問も。「失敗もその日の味ですね。失敗なのか、そういうものなのか、正解がないんですよ。セリフを間違えないで言えたというのは正解であって、でも言えたからといって良い芝居だったとは限らない」と、演劇の奥深さを。これに、記者から現在出演中のドラマ『ドクターX』で米倉涼子演じる主人公の決め台詞を引き合いに「失敗しない?」との問いかけに「僕、失敗しないので」と、乗っかり笑いを誘うことも。

 この日は、年齢をまったく感じさせない足を頭の上にまで何度もあげるほど仕上がっている様子を見せたが、その若さの秘訣へ「美しいカミさん(篠原涼子)、あとは2人の子供ですね。3人が観に来てくれることが1番の励みですね。長男なんか、感想で批評しますよ。2階にもお客さんがいるんだからと言われたりして」と、パパの顔を見せる一幕もあった。

 そして、「市村正親スクルージが帰ってくる!古稀を迎えてみなさんに“こき”つかわれながら頑張りたいと思っています。チケットは完売ですがキャンセル待ちで!」と、呼びかけゲネプロへと向かっていった。

 「ミュージカル『スクルージ』~クリスマス・キャロル~」は8日から25日まで日生劇場にて上演!

 ※記事内ゲネプロ写真は「撮影:田中亜紀」

市村正親ミュージカル「スクルージ」へ「80歳になってやれたらいいなあって思ってる」

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