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【インタビュー】中川知香、ドラマ「就活家族」で女優デビュー!

【インタビュー】中川知香、ドラマ「就活家族」で女優デビュー!
中川知香

 俳優・三浦友和(65)が主演する連続ドラマ『就活家族~きっと、うまくいく~』(テレビ朝日系、毎週木曜、午後9時~)に、“悪徳就活塾”で学ぶ女子大生・戸川加奈を演じているのが、「ミス・ワールド2015 日本代表」に輝き、「2016年トリンプ・イメージガール」を務め、今作が女優デビューとなった女優・中川知香(23)。

 “美の看板”を引っ提げての女優デビュー!経歴だけ見ると順風満帆に思えるが、「オーディションに、ずっと落ち続け」て、もがき苦しんでいた時期があったという。それは、中川が出演しているドラマのテーマのように、就活で思い悩む学生や新入社員の不安にも通じるところがあるようで・・・。

 【ストーリー】
 大手鉄鋼メーカーに勤めるエリートサラリーマンの富川洋輔(三浦友和)は、妻に私立中学の国語教師をしている水希(黒木瞳)との間に、宝飾メーカーに勤める娘・栞(前田敦子)と就職活動に悩む大学三年生の息子・光(工藤阿須加)の4人家族。

 平穏だった家族が突然、そろって就職活動!?バラバラになりそうな家族が就職活動=就活を通して、どんな未来にたどり着くのか--息もつかせぬ展開のホームドラマ。

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 中川が演じる女子大生・戸川加奈は、富川家の長男・光とともに、教材費がやたら高いばかりか、普通の就職活動と関係ない募金活動やマラソンをさせるような“悪徳就活塾”に通っている。「そういうところに騙され、先生の言葉に言いくるめられながら、就活に悪戦苦闘しているという役どころ」だという。

【インタビュー】中川知香、ドラマ「就活家族」で女優デビュー!

 --中川さんは、同ドラマのHP(http://www.tv-asahi.co.jp/shukatsukazoku/manners/)で、「戸川加奈と学ぶ“就活”マナー」も担当していますが、実際に“就活”の経験は?
 中川 大学3年生の時に、「化粧品関係の会社で働きたい」と思っていたので、調べてはいました。でも、ちょうどそのときに、事務所に入ることになったので、実際には就活はしていません。だけど、(事務所に入ってモデルの)オーディションに行っているときは、ずっと落ち続けていましたので、その時の気持ちは戸川加奈と同じなのかなと。落ち続けてネガティブになっているという気持ちはわかるので、そこはすごく共感できます。

 中川は、大学3年生だった2014年に、「就職したらこういうの出られなくなるから出なよ」との友だちの強い勧めもあり、出場した「ミス・ワールド2014」の日本大会で審査員特別賞を受賞。その時にいまの所属事務所からスカウトされ、芸能活動をスタートさせた。「まさか!こんな人生が変わると思っていなかったです」と、その時の友人に感謝している。

 その後、2015年の「ミス・ワールド2015」で、応募総数6,820名の中から日本代表に選ばれる。同年10月、2016年度トリンプ・イメージガールに選ばれる。そして、今回のドラマで女優デビューと、表面的には順風満帆に見えるが、実は、「オーディションに、ずっと落ち続けていて、(芸能界に)向いてないんじゃないか」と、思い悩んだ時期があった。

【インタビュー】中川知香、ドラマ「就活家族」で女優デビュー!
 

 中川 実際、事務所に入ってから、モデル、雑誌、広告関係のオーディションに全く受からない。何十件も行って、やっと一件決まるかどうか。それでは仕事として成立しないんじゃないか。これじゃ生きていけないと思いました。それで(芸能界に)向いてないんじゃないかと思い詰めていた時に、「ミス・ワールド2015」の募集期間が始まっていると聞いたので、もう一回、この世界に入るきっかけになった“ミス・ワールド”に挑戦してみて、ダメだったらもう一回考えようと。

 --そんな、崖っぷちの状況で受けた「ミス・ワールド2015」でグランプリでした。その時の感想は?
 中川 もう、うれしいしかなかったです。

 そして、2016年3月23日には、「ミス・ワールド2013 日本代表」で、ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』で女優デビューし、西田敏行演じる病院長・蛭間重勝の秘書兼愛人の白水里果役が印象に残っている田中道子(27)らとともに、「女優宣言」のお披露目記者発表を行った。

 --女優宣言をした女優さんたちが、次々にテレビドラマデビューしていく状況で、焦りはありませんでした?
 中川 はじめはありました。みんながドラマの出演が決まっていく中で、私は何に出るとか決まっていませんでした。その時、マネジャーに、「いまは目の前のお仕事を頑張りなさい。今は、レッスンとか演技の勉強をする時間にもっと費やしなさい」と、言われました。年齢もそうですし、経験やレッスン歴も「女優宣言」を一緒にしたみなさんより私は短いので、もっとここでちゃんと勉強しなきゃなという気持ちもあったので、納得できました。

【インタビュー】中川知香、ドラマ「就活家族」で女優デビュー!

 --普通の会社でも「営業希望で事務に配属された」と、希望と違うことをやらされる。または、希望の職種に就職できないということは普通にあることですが、その時、自分の中での折り合いの付け方やアドバイスはありますか?
 中川 いま思うと、あの時に反抗せずに女優の道に来てよかったと思います。私は女優になるつもりがなくてこの事務所に入りましたけど、演技のレッスンをしているうちに気持ちが変わった。自分の気持ちだけで決めていたら、うまくいかなかったと思うので、周りの意見や客観的な意見を取り入れた方が自分にとっては、すごく役立つのかなと思います。

 --そして、待望の女優デビューとなったドラマの現場はいかがですか?
 中川 もっとピリピリしていると思っていたんです。シーンとした中で撮影されていると緊張していました。ところが、ギリギリまでスタッフの方も明るい現場づくりをされていて、そこがイメージと違ってよかったです。私は光役の工藤さんとのシーンが多いですが、工藤さんは、役への入り方がすごいです。先ほどまで、プライベートの話とかしていたのに、「スタート」がかかった瞬間に悲しそうな表情や鬼気迫る表情をする。すぐ富川光という役になれるので、そばで見てて勉強させてもらっています。オンエアを観て、反省点がすごくあるので、今度、一緒の現場のときに聞いてみたいです。でも、もう終盤まで撮り終えているので、3月(放送)になったら、(私の演技も)ちょっと変わっているかもしれないです・・・(笑)。

 --演技で難しいなぁと思うところはどこですか?
 中川 ドラマの映像を見て反省ばかりしています。昨日も次回放送分を観させていただいたんですけど、「えっ?」って。自分ではできているつもりなんですけど、実際に客観的に見た時に、「どんな演技してるの?」と、自分を責めました。特に、全然できてないなぁと思うのは表情。悲しそうにしてても、観た時には、そんなに悲しそうじゃなかった。自分が思った以上に顔の表情を出さないと、観てる人には伝わらないんだとわかりました。そこが難しいです。

【インタビュー】中川知香、ドラマ「就活家族」で女優デビュー!
 

 --演技を終えてすぐにモニターで確認するのと、テレビで見るのとは違いはありますか?
 中川 ストーリーの順で撮影されることは少なく、雰囲気がガラっと変わるので、じぶんもしっかり切り替えなければいけないのも勉強になりました。切り撮った自分の演技だけではなく、前のシーンからつながったときにどう見えるのか、自分で勉強するしかないですね。ほかの役者さんがどんな演技をしているのかも周りが見れてないと、うまくまとまらないんだなぁと思いました。現場で客観的に見れる自分がいてほしいと思います。いまの自分は、その時々が必死なので、ちゃんと周りが見えてないなぁと実感しました。

 --こんな女優さんを目指したいというのはありますか?
 中川 いまは自分の役に必死な状態ですが、今後はもらった役にすぐになりきれることが目標です。観ている方の印象に残る演技ができたらと思います。テレビで自分の演技を観て、セリフと表情が釣り合っていないと実感したので、もっと全体から役の感情を出せるように、もっと表現できるようにならないといけないと思いました。いろんな作品を観たり、勉強ししなければならないと思ってます。

 --最後に、“就活”で悩んでいる人たちにアドバイスをお願いします
 中川 台本見ててもマニュアルとかにあるようなセリフを言う学生が多くて、それで受からないというのがあったので、へんにこうやらなきゃと考えず、自分を出せるように。肩の力抜いてと言っても、それが難しいんでしょうけど。私の周りの友人で、就活で悩んでいた人は、とことん落ち込んでいたんです。でも、その落ち込んだ状態で面接に行っても、きっと表情だったり、暗いイメージになっちゃうので、切り替えられるような気持ちが大事かなと思います。
私は、「ミス・ワールド2015 日本代表」に選ばれる以前は、「このオーディションに受からなきゃ!」と、力んでいたんです。いま振り返ると、このあたりから肩の力が抜けて、ありのままの自分でオーディションに臨めていたと思います。へんに力を入れ過ぎていると、私はうまくいかなかった。いま、心がけていることは、相手の目を見てちゃんと話すようにしています。オーディションの時も相手の目を見て話すようにしています。

 

【インタビュー】中川知香、ドラマ「就活家族」で女優デビュー!


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