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【インタビュー】NHK朝ドラ『べっぴんさん』ヒロインの娘さくら役・井頭愛海、「二郎さんとの恋の行方は・・・」

【インタビュー】NHK朝ドラ『べっぴんさん』ヒロインの娘さくら役・井頭愛海、「二郎さんとの恋の行方は・・・」
NHK朝ドラ『べっぴんさん』ヒロインの娘さくら役・井頭愛海

 1月11日より、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『べっぴんさん』に、女優・芳根京子(19)演じるヒロイン・坂東すみれの娘・さくら役で出演しているのが、次世代ユニット『X21』のメンバーで女優の井頭愛海(15)。“5代目さくらちゃん”としてバトンを引き継いだ井頭に意気込みと共に、今年の抱負についても聞いた。

 【『べっぴんさん』ストーリー】
 子供服を中心としたアパレルメーカーの創業者のひとりである坂野惇子がモデル。昭和時代の兵庫県神戸市や大阪などを舞台に、ヒロイン・坂東すみれ、取締役・小野明美、製作所所長・小澤良子、デザイナー・村田君枝の4人が主体となり、知恵を出しあって、子ども服作りに邁進する姿を描く。

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 昭和34年、15歳の中学校3年生になったさくら。子供服メーカー『キアリス』は、10周年を迎え、全国的に知れ渡る企業に成長していた。
 「そんな環境なので、母親は仕事が忙しくて、なかなかかまってもらえず寂しい思いをしているという状況です。さくらは、すごく周りに気づかいができる子で、人の気持ちがわかるまじめで優しい女の子。だけど、優しすぎるからこそ、自分の思っていることができなくて葛藤したり、それが行動に出てしまうことでエピソードが展開していきます」

 そんなさくらの性格は自分と重なり合うところが多く、心情も理解できると井頭はいう。
 「私とさくらは性格も似ているので、自然にさくらになれればいいなぁと思って演じてます。両親が共働きで、お母さんは早く帰ってきてくれるんですけど、学校から帰って(お母さんが帰ってくるまでは)一人でいると、家が広く感じて、そこに自分ひとりでいるというのは寂しかったりしました。そういう部分では、さくらと重ね合わせられるのかなぁと。“ひとりは寂しいなぁ。でもわがままいっちゃいけない”という心境はよくわかる。子供だからこそ、同じ年齢だからこそ、さくらを理解してあげられる部分もあると思うので、(演じる私が)一番の理解者でもありたいな」と、自らの生い立ちでも、一人の寂しさを経験しているからこそ、役を理解して寄り添うことができるという。

【インタビュー】NHK朝ドラ『べっぴんさん』ヒロインの娘さくら役・井頭愛海、「二郎さんとの恋の行方は・・・」

 --<次世代キャスト>として、途中から『べっぴんさん』の撮影に参加したけど、不安は感じなかったですか?
 「途中からの参加には不安もあったんですけど、いい人たちばかりで雰囲気がよくて。なによりも、私は大阪出身なので、(NHK大阪制作なため撮影は大阪で行われているため、)スタッフさんたちも関西ノリで、まるで地元にいるように感覚でお仕事させていただいています。自分もリラックスしてお芝居に臨めています。また、同じく<次世代キャスト>で、ジャズ喫茶『ヨーソロー』で働いている山本五月さんを演じる久保田紗友(くぼたさえ)さん。役柄上も実年齢も、私より紗友ちゃんがひとつ年上なんですけど、本当にしっかりしていて憧れるような存在です。お昼ご飯も一緒に食べに行ったりするので、同年代の子がいるのはありがたかったなぁと思います」

 --そのジャズ喫茶『ヨーソロー』で、働きながらプロのドラマーを目指す河合二郎(林遣都)に恋心を抱く展開も気になるところですが・・・。
 「いろいろな心の殻を破りたいと思っているさくらが、ふとしたときに、新しい扉を踏み出す瞬間がたくさんでてくる。その中でも、二郎さんと出会い、真面目だったので今まで恋をしたことがなかったさくらが、その恋がキッカケでどんな行動に出ていくのかが、見どころだなぁと思います」

 --告白はするんですか?恋の行方は?
 「それは観てからのお楽しみですね(笑い)」

【インタビュー】NHK朝ドラ『べっぴんさん』ヒロインの娘さくら役・井頭愛海、「二郎さんとの恋の行方は・・・」
 

 --これで、5作品目の出演になりますが、演技は楽しいですか?
 「お芝居したくてこの世界に入ってきたので、こうしてやらせてもらっていることが幸せで、自分にとってかけがえのない財産にもなると思うし、やってて楽しいと思えるので、ほかのキャストの皆さんに比べれば芸歴は少ないですけど、自分が出せる力は精いっぱいやろうと思って、いま撮影には臨んでます」

 --いままで演じていて、一番難しいなぁと思ったことは、どんなことですか?
 「一番最初に感じたのが、ご飯を食べながらしゃべることが、どんなに難しいことか自分の中でわかってなかったんです。ご飯を食べてしゃべるだけなのに、普段やっていることなのに難しい。食卓に座るといろいろ考えちゃいます。いざとなると、手はどこにどうして置けばいいのかとか(笑い)。また、ご飯食べて、肉じゃが食べて、お味噌汁飲んで、ご飯食べて、お味噌汁を飲みます。その順番を全部覚えて、(カメラアングルの)引きと寄りの時に同じ動きをしなきゃいけない。普段は考えずにパクパク食べているのに、撮影では順番とか忘れちゃいけない。本番の直前まで順番を確認します。セリフを覚えて、感情をこめて、表情を作って、さらに、食べる順番も覚える・・・普段の私生活を演じるのが難しくて、それを自然に演じるのが役者だと思うので、それをいかに不自然じゃないように演じるかが今の課題だと思います。観てくれている人が不自然と思わないように、自分をもっと研究しないといけないなと」

 --憧れの女優さんはいますか?
 「満島ひかりさんです。満島さんの作品はものすごくたくさん見ています。いろんな役を演じられているのに、作品ごとに違う人に見えるんです。その役になりきっていて、まるでカメレオンのようだなぁと。私も、いろんな人格ができるカメレオンみたいな感じの役者さんになりたいなと思っていて憧れを持っているので、いつかは共演してみたいなというのはあります」

 --2016年を振り返ってと、2017年の目標を聞かせてください
 「2016年は、第88回選抜高等学校野球大会『センバツ応援ポスター』のイメージキャラクターのポスター撮影から始まりました。たしか1月か2月だったと思います。ポスターも全国に約8万枚ぐらい貼られました。そんなイメージキャラクターをやらせていただいたのが大きかった。そのポスターをみて、いまのNHKの演出の方が(『べっぴんさん』への出演を)決まったと言ってくださるので、一つ一つの仕事を大切にしていきたいなぁと、思いました。そして、後半からは連続テレビ小説が決まって、10月ぐらいから撮影が始まりました。自分はまだまだキャリアもなくて、お芝居を見ててもまだまだだなぁ。もっと頑張ろう!もっと研究して頑張りたかったなぁと。そのぶん、いろんな試行錯誤をしてきたから、2016年はたくさん心が折れて、強くなって、たくさん失敗もして、いろんな悔しい思いもしてきました。なので、2017年はそんな自分に勝つ年にしたいなぁと思っています。『べっぴんさん』の撮影も、あと2ヶ月ぐらいしかないので、2ヶ月“も”ではなく2ヶ月“しか”ないと思っているので、毎日毎日を大切に撮影に臨みたいなぁと思っています」

 --X21の活動のほうはいかがですか?
 「X21の活動も毎回無駄にしたくない、お芝居は演技をする。X21の活動は歌って踊って、体全体で表現する。この朝ドラをやらせていただいて、『表現力が上がったね』と言われたらうれしいので、一つ一つのことを大切に、やっていこうと改めて思います。昨年の12月21日に発売しました9枚目の『鏡の中のパラレルガール』は、作詞の原案を出させていただいた。新たに挑戦したシングルです。自分たちがやってきたことがこれが正解なのか。それは自分たちの悩みだけど、みなさんも、いろんな悩みがあると思うんです。社会人1年生だったら、この会社を選んで正解だったのかなど、不安なことがいっぱいある。誰でも当てはまるような歌詞のフレーズで、でも最後は夢を持って頑張ろうよという問いかけのある歌詞。悩んだときに聞いていただきたい曲です。2作目のアルバムが今年の3月15日に発売予定で、絶賛制作中です。この間、レコーディングとジャケ写の撮影を行いました。新たなX21を知っていただけるような機会になればいいかなぁと思っています」

 --最後に一言!
 「『べっぴんさん』を最後まで走り抜けれるように頑張りたいです。いまいただいている『べっぴんさん』を見てくださる方が、心に残るようなお芝居ができるようにもっともっと研究して、次の作品にもつなげていけたらいいなぁと思っています」

 

【インタビュー】NHK朝ドラ『べっぴんさん』ヒロインの娘さくら役・井頭愛海、「二郎さんとの恋の行方は・・・」



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