ミュージカル「『美少女戦士セーラームーン』-Un Nouveau Voyage-（アン ヌーヴォー ヴォヤージュ）」（脚本・演出：平光琢也）東京公演ゲネプロが18日、東京・渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoで開かれた。
セーラームーン原作第3期『デス・バスターズ編』をミュージカル化。おなじみのセーラー5戦士、タキシード仮面、セーラーちびムーンに加えて、セーラーウラヌス、セーラーネプチューン、セーラープルート、 セーラーサターンを迎えた10戦士が登場することとなる。
舞台はところどころでダンスナンバーやバラードなどでセーラームーンたちの心情を歌い上げたり、セーラー5戦士での声を合わせてのハーモニーなど心にグッと迫る演出が満載。関係者の中にも涙ぐむ者も出るなど、その出来の良さを伺わせた。
終了後にはセーラームーン／月野うさぎ役・大久保聡美、セーラーマーズ／火野レイ役・七木奏音、セーラージュピター／木野まこと役・高橋ユウ、セーラーヴィーナス／愛野美奈子役・坂田しおり、セーラーマーキュリー／水野亜美役・小山百代、タキシード仮面／地場衛役・大和悠河による囲み会見が開かれた。
大久保は、2013年から出演し続け3作目ということで、「少し成長した姿を見せることができたのかなって思います」と、成長を挙げる。見どころは、「スーパーセーラームーンへの変身です。これまでみんなに支えてもらっていたのが支える立場になっていくところ」と、うさぎの決意の部分とのこと。
さらに、大久保は「あとは本当に申し訳ないんですけどセーラーウラヌスの天王はるかとうさぎ、まもちゃん（地場衛）とうさぎとのイチャイチャシーンがあって…」と、はにかむと、高橋は「デレッデレだよね」と、茶々を入れる。すると、大久保は「以前、まもちゃんと向き合ったときにも真っ赤になったけど、はるかさんでも同じようになってどっちにすればいいのかな」とニンマリで、役得な様子を見せていた。
続けて小山も、「ちびうさちゃんと土萠ほたるの歌う曲は毎回けいこで泣いちゃいました。本当に心に来る曲で、2人の違いが分かって」と、心に突き刺さる部分があると熱弁したり、「10戦士がそろうことでパワーアップを感じられます」（七木）、「乙女の純真とか全部キラキラ輝くというので、観ていただいたみなさんはどっぷりはまるのではないかと思います！」（高橋）、「ラーメンをみんなで食べる日常シーンです」（坂田）と、それぞれ挙げていた。
また、本公演サブタイトルの『Un Nouveau Voyage』とは“新たなる旅立ち”を意味するが、今回の公演を持って、セーラー5戦士の5人は卒業する。そこで心境を尋ねると、5人ともいまのところは実感が湧いていないそうで、高橋は「この気持ちが続けば泣かずに最後まで歌えるかなって」と、話すと、坂田も、「いまは悲しい気持ちを排除して、踏ん張っているんですけど、きょう初日迎えてみたら卒業という実感が湧くのかもしれません」と、神妙な雰囲気だった。
ミュージカル「『美少女戦士セーラームーン』-Un Nouveau Voyage-（アン ヌーヴォー ヴォヤージュ）」は18日から27日までAiiA 2.5 Theater Tokyoにて10月2日から4日まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演！
※記事内写真は（C）Naoko Takeuchi （C）武内直子・ＰＮＰ／ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会 2015
