80年代に大ヒットを記録した海外ドラマの名作「ナイトライダー」が25年ぶりに還ってくるー。26日、都内で「ナイトライダー コンプリート ブルーレイBOX」の発売記念イベントが行われ、”マイケル”と”キット”の伝説の名コンビも完全復活。マイケル・ナイト役の声優・ささきいさお（72）とキット役の声優・野島昭生（69）が出席し、さっそくのアノ往年の言葉の掛け合いを披露し、会場につめかけたファンをわかせた。
イケメン民間犯罪捜査員のマイケルが、人間の言葉を話すなど高性能人口知能・キットを持つ特殊装備を搭載したドリームカー”ナイト2000”とともにさまざまな事件を解決する物語。オリジナルフィルムからの完全HD化で往年の名作が高画質で試聴できることに加え、テレビ未放送で字幕版でしか存在しなかった10エピソードをささき、野島ら当時のオリジナルキャストで吹替版を新録するなど、見どころ満載だ。
「あの頃は若かったな」としじみじみと振り返るささきと野島だったが、「字幕から吹替になるって、ずっとそれを直したいと思っていたから、僕の一生の記念版になった」（ささき）、「30年前の声をやることになって心配だったが、またみんなで録音が終わって呑めるなとも思った。いつもそれが楽しみだったから。しかもメンバーも一緒で」（野島）とそれぞれいい想い出になった様子だ。
今でこそ当たり前だが、当時はコンピュータやロボットが普通に人間のように話すことに違和感のあった時代。どうやってキットの声を表現するか試行錯誤し、何回も録り直したそうだが、野島が「どれだけ感情移入していいかわからなかった。1話をつくるまでものすごく大変だった」と苦笑いすれば、ささきは「だから1話を見るとすごい面白い。マイケルとキットがまだそんなに仲良くないから、冷たい感じの掛け合いになっている」と見どころを解説していた。
最後に野島が「まずは観ていただくほかない。ぜひ観て楽しんでください」とシンプルにPRすれば、ささきは「（ブルーレイを）いただいてからすぐ1枚観た。もの凄く新鮮で面白かった。事件が単純ですぐに解決してしまうのだけど、その分、セリフのやりとりが面白い。われながら、フィルム時代によくあれだけ速い（言葉の）掛け合いができていたなと思ったよ」とすっかり作品に感心している様子だった。
27日発売、価格5万8000円（税別）。
