舞台『K』（脚本・演出：末満健一）ゲネプロが6日、東京・六本木のブルーシアターで開かれ同日の初日を前にキャストらが熱演を見せた。
原作者集団GoRAと劇場アニメ『マルドゥック・スクランブル』の制作で知られるGoHandsがタッグを組み2012年にオリジナルアニメーションで放送された『K』を実写舞台化したもの。超能力者が人類の歴史を裏から支えてきたという設定のパラレルワールドの現代日本を舞台に、7人の「王」の下へ集った者たち同士の交流や超能力戦を描いたもの。
その人気からチケットは即SOLD OUTするという、事前の期待も高まっている舞台で、この日も午後2時台から熱心なファンが午後7時からの公演を待ちわびる姿が見られることに。
公開げいこは、初日を直前にしているだけあって気合のあふれるものに。演者が舞台から客席に降りてパフォーマンスするシーンだけでなく、殺陣も行われたりとキャストの息遣いが感じられる仕上がり。超能力の演出なども目を見張るものがあり、熱気が伝わってくるものとなった。ちなみに、終盤には“次回予告”なるシーンもあり、ファンには気になる展開にもなりそうだ。
終演後、囲み会見が開かれ伊佐那社役・松田凌、夜刀神狗朗役・荒牧慶彦、八田美咲役・植田圭輔、伏見猿比古役・鈴木拡樹、宗像礼司役・南圭介、周防尊役・中村誠治郎が出席。座長の松田は「『K』の三次元での舞台化は難しいと思われる作品でしたが、自分たちが演じることで、『K』という作品の魅力を届けたい」と、意気込みを。
鈴木も「人間が演じることで、熱量まで表現した。この作品を愛して頂いてるファンのみなさんの愛と同じくらいの愛がある作品になっていると思います」と、熱弁することとなった。
稽古場でのエピソードについて問われると、本作のアニメキャストの津田健次郎と小松未可子が訪ねてきて、稽古場でラジオ収録をやったことに本舞台キャスト一同、感激しつつも、「津田さんがシモネタが多くて」と暴露も。さらに、松田が荒牧の名前がすぐ出てこなかったことに、中村が「この2人は仲悪いんです」と茶々を入れると、松田は「普段、“まきちゃん”って呼んでて、パッと荒牧という名前が出てこなかっただけです！仲いいですよ！」と、弁解する一幕も。
ちなみに、見どころについて、松田は終盤のシーンの社の「僕を斬るかい？」の部分だそうで、「心境が出ています」とアピールし「この夏一番の熱い舞台にします！！」と、意気込んでいた。
舞台『K』は6日から10日まで東京・六本木のブルーシアターにて全9回公演！なお、本公演DVDは11月26日にリリース決定となった。
■キャスト
伊佐那社役：松田凌
夜刀神狗朗役：荒牧慶彦
ネコ役：亜里沙
草薙出雲役：寿里
櫛名アンナ役：荻野可鈴
八田美咲役：植田圭輔
鎌本力夫役：松崎裕
淡島世理役：茉莉邑薫
伏見猿比古役：鈴木拡樹
宗像礼司役：南圭介
周防尊役：中村誠治郎
十束多々良：椎名敦士
雪染菊理：山内優花
三科草太：松本祐一
ほかアンサンブル：校條拳太朗、日南田顕久、滝川広大、田中涼星、緒方陽太、由月杏奈、江口千夏
（C）GoRA・GoHands／k-project（C）GoRA・GoHands／stage k-project
公式サイト：http://www.marv.jp/special/stage-k/
公式ブログ：http://kstage.jugem.jp/
Twitter：＠stage_k11
