宝塚歌劇100周年を祝したレジェンドが集う公演『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』(構成・演出:三木章雄)初日を前にしたゲネプロが18日、東京・青山劇場で開かれた。
宝塚元トップスタアらが自身らの代表的な楽曲で送る豪華公演。『エリザベート』、『風と共に去りぬ』、『ベルサイユのばら』といったどの世代の宝塚ファンも楽しめるものとなっている。
ゲネプロ中のトークコーナーでは、杜けあき(54)が、稽古時のことを、「久々に集まって、それぞれ主婦とか女優をしていても、気持ちはすぐに宝塚になれるんです。けど、仕草にはなかなかなれなくて」と、エピソードを明かしたり、自己紹介のときに噛んでしまった姿月あさと(44)は、「いまになって名前の練習をすると思わなかった。滑舌を頑張りたいです」と、苦笑いを浮かべるなどで盛り上がった。
終了後に杜、麻路さき(48)、高嶺ふぶき(48)、稔幸(49)、姿月、湖月わたる(42)、貴城けい(39)が囲み会見を開いた。39期生から96期生と上から下まで57年違う宝塚歌劇団メンバーが一堂に会する公演となることに杜は、「私もそのことを言いたかったんです!家族で言ったら3世代が集まってやるようなもので、宝塚は血のつながってない兄妹と言われているんですが、今回は家族といってもいいくらい。眞帆志ぶきさんが39期生ですけど、お稽古場で最初に『私も頑張るから、みなさんも頑張って』とおっしゃって、何歳になっても努力を怠らない姿を見て、勉強になりましたし、宝塚って本当にすごいと思いました」と、しみじみ。
本公演について、杜は「作りこんだショーというよりは、みなさんそれぞれの代表作の主題歌を歌いつないでいくという感じで、それが一番楽しい見方かなと思っています」と、オススメの見方を口にする。本日の囲み会見には平成に入ってからのトップスタアが集結しており、杜は、「今、私達ができることを、平成以降の私達が恩返ししたい」と、気合を入れた。
さらに、報道陣から主婦から本公演に臨むことに、ギャップはないかと質問が飛ぶと、麻路は、「やめたときに男役は終わりだと思っていたんです。でも、久々にこの格好をしたらこちらの方が楽だったんです(苦笑)男役の方が年季があるので気は楽です。主婦はまだ未熟で料理も習っているところです」と、長年培った習慣が抜けないと口にし笑いを誘った。
最後に杜は、「ファンの方も何世代もで応援してくださって、宝塚の絆って金色のような感じです」と、思いを語ると、「OGにしかできない年齢は重ねましたけど、そのために培った、大きさだったり、温かさだったり人としての魅力を加えながら、華やかな宝塚の上にOG公演を乗せて頑張りたいと思います。みなさん懐かしんで観に来てください!」と、PRしていた。
東京公演は18日~6月8日に青山劇場、愛知公演は6月13~14日に愛知県芸術劇場大ホール、島根公演は6月20日に島根県民会館ホール、大阪公演は6月24~30日に梅田芸術劇場メインホールにて上演!
※後ほど詳報をお伝えします。
■セットリスト
<ACT1>
ハロー・タカラヅカ(蒼乃夕妃)
ハロー・タカラジェンヌ(彩乃かなみ)
花にふれた私「ザ・フラワー」より(大鳥れい)
ファニー・フィーリング「ファニー・フィーリング」より(星奈優里)
エイスカイヤ・ガールズ(風花舞)
I Love Chopin「ザ・クラシック」-I LOVE CHOPIN-(貴城けい)
世界に求む―王家に捧ぐ歌―「王家に捧ぐ歌」―オペラ「アイーダ」―より(湖月わたる)
未来へ「エクスカリバー~美しき騎士たち波」(姿月あさと)
忍ぶの乱れ「花の業平」-忍ぶの乱れ-より(稔幸)
あなたがいるから「仮面のロマネスク」より(高嶺ふぶき)
風になりたい「国境のない地図」より(麻路さき)
朝日の昇る前に「華麗なるギャツビー」より(杜けあき)
<ACT2>
○A日程
・ベルサイユのばらコーナーより
青きドナウの岸辺
我が名はオスカル
愛の巡礼
白ばらのひと
心のひとオスカル
ほか
・メモリーズコーナー(A日程キャストの名曲集)
初めての口づけ「ラブ・ラバー」より(眞帆志ぶき)
白い花がほほえむ「ラムール・ア・パリ」より(初風諄)
瞳の中の宝石「バレンシアの熱い花」より(榛名由梨)
○B日程
・エリザベートコーナーより
愛と死の輪舞
最後のダンス
キッチュ
闇が広がる
夜のボート
ほか
・メモリーズコーナー(B日程キャストの名曲集)
オルフェウスの窓「オルフェウスの窓」より(瀬戸内美八)
花吹雪「紫子」より(峰さを理)
ひまわりの花「悲しみのコルドバ」より(南風舞)
花夢幻「花夢幻」より(一路真輝)
○C日程
・風と共に去りぬコーナーより
君はマグノリアの花如く
明日になれば
愛のフェニックス
さよならは夕映えの中で
ナイト&デイ
ほか
・メモリーズコーナー(C日程キャストの名曲集)
あの日薔薇一輪「あの日薔薇一輪」より(高汐巴)
愛遥かに「ザ・ドリーマー」より(こだま愛)
そして今「アンド・ナウ」より(平みち)
■スタッフ・キャスト
○スタッフ
構成・演出:三木章雄
音楽監督:吉田優子(宝塚歌劇団)
○出演
杜けあき、麻路さき、高嶺ふぶき、稔幸、姿月あさと、湖月わたる、貴城けい、風花舞、星奈優里、大鳥れい、彩乃かなみ、蒼乃夕妃
眞帆志ぶき、榛名由梨、初風諄、瀬戸内美八、峰さを理、高汐巴、平みち、南風舞、こだま愛、一路真輝
舞城のどか、桐生園加、羽咲まな、扇けい、祐澄しゅん、彩星りおん、美影凜、麗百愛、百千糸、紗羽優那、天翔りいら、蘭舞ゆう
○スペシャルゲスト
加茂さくら、汀夏子、順みつき、日向薫、紫苑ゆう、安寿ミラ、涼風真世、紫とも、真琴つばさ、香寿たつき、えまおゆう、和央ようか、渚あき、彩輝なお、瀬奈じゅん、水夏希、白羽ゆり