注目を集める女優の土屋太鳳（つちや・たお、18）が19日、都内で映画『赤々煉恋（せきせきれんれん）』（監督：小中和哉／配給：アイエス・フィールド）の公開を記念した女子高生限定試写トークイベントに清水富美加（18）、小中和哉監督と登場した。
屋上から飛び降りた女子高生・樹里は浮遊霊となり街をさまよう。誰にも気づかれないまま孤独な日々を送る彼女は、ある日自分を見ることができる小さな女の子と出会う。しかし、女児の母親には“虫男”が取り憑いていた…
作品のテーマにちなみ女子高生が集まった会場に土屋は「今日は先輩とか友達と会ったみたいに、みなさんと仲良くできたらな」と笑顔で呼びかけた。自殺というシリアスなテーマの作品に「命の大切さを伝える演技ができるか不安だったけど、監督や富美加ちゃんの演技に助けてもらって樹里の心を探ることができたかなと思います」と役作りを振り返った。
初共演となるふたり。清水は「私も一方的に知っていて、クールで凛としたイメージだった。（実際は）ちっちゃくて目がクリクリしてて天然でかわいくて…」と大絶賛した。「撮影に入る時も“よろしくお願いします”と手書きのメッセージが入った手作りの飴を全員に配っていて、日本で一番いい子なんじゃないか。絵に描いたようないい子。本当にいい子なんですよ！」と力説。それを隣りで聞いた土屋は「苦しいことがあったら、それを思い出してがんばるね」と微笑み返した。
自殺する高校生を演じたことに土屋は「小さいことで行き違うことは学校の中ですごくあるな。心が痛くなりまして、演じていて辛かったのはありましたね」とポツリ。各方面から“良い子”と絶賛される土屋だが「進路とか友人関係で悩むことが多くて、相談しても『結局お母さん、そこにいないじゃん』と言ったりしたことも」と率直に打ち明けながら「でも悩んでいる時の自分の世界ってすごく狭い世界。部活に入ってがんばってたんですけど、『太鳳は全然来てないのに』と言われすごい悩んで辞めようかと思ったりしたんですけど結局は友達が助けてくれたりする」と話した。
清水も過去に悩んだことを語りながら「JK、JDで進路または友達関係で悩むのは絶対通るしかない若者の道だと思うんです。死にたいとか思うこと普通にあるんですよ。でも、絶対に小さいことでも大きなことでも生きててよかったという瞬間があると思う。でも、とりあえず生きてたらいい道に導いてもらえる友達もいますから、がんばっていきましょう」とエールを送った。
土屋も「私はお肉を食べてる時が一番幸せ」と微笑みながら、同世代の女性へ「みなさんと一緒にもっとお話できたら、いろんなことお話できたのかな。せっかく出会うことができたから、一緒にこれからも応援しあって同じ時代を生きていけたら嬉しいなと思います」と聖人のように語り「夜遅いので、風邪には気をつけて帰ってください」と呼びかけていた。
映画『赤々煉恋』は12月21日よりロードショー！
