大江慎也ソロライブにチバユウスケがゲスト出演！ルースターズの名曲など披露

　シンガーソングライターの大江慎也(54)が1日、東京・下北沢440でソロライブ『Don’t miss it』を行い、元『thee michelle gun elephant』、現『The Birthday』のチバユウスケ(44)がゲスト出演した。

　今年2月16日には地元・福岡で、大江がフロントマンを務めていたロックバンド『ルースターズ』として、オリジナルメンバー4人によるライブを開催。3月29日には下北沢、翌30日には被災地の福島、4月1日には向井秀徳(39)とともに新宿LOFTでライブを行うなど精力的な活動を続けている。

　そして、今回はチバがゲスト出演ということもあり、チケット90枚は即完売、当日券なしという盛況ぶり。2010年10月2日、福岡・天神でのフリーライブで大江とチバは共演しているが、かねてから影響をうけたアーティストとして『ルースターズ』を挙げていたチバが、大江のソロライブにゲストとして登場するということで、注目を集めていた。

　ライブは、ミッシェルが登場するときに流れていた『ゴッドファーザー 愛のテーマ』をBGMに、黒のスーツにメガネを掛け、パイプをくわえた大江が現れてスタート。いきなり雑誌を読み始めたかと思えば捨ててしまい、「この本の最後に“遊べ”と書いてありました。音楽は楽しむものなので、皆さんもきょうは楽しんでください」と呼びかけ、オープニングナンバーの「Good Dreams」へ。この日はバックバンドなしで、大江がギター一本で歌い、演奏するスタイルを最後まで貫いた。

　「Mona」では、激しいカッティングを見せ、鬼気迫る表情でシャウト。ここで、「ちょっと目が悪くなってね」とメガネを取り、「Good Evening」「Chocolate Wine」の新曲2曲を披露した。

　失恋した女性を励ます歌詞の「Hey Girl」では、「昔、思ってもいない歌詞を書いてみました。いまだになんで歌っているのか」と前置きし、「おまえのその手に入るとは」の歌詞の部分を「あなたのその手に入るとは」に変えて、歌唱。

　曲の合間にウォッカを飲んでいた大江は、「あー酔っ払った。冗談よ。仕事中に酔っ払っていいのは…この曲だけよ！」とジョークをまじえながら、過激な歌詞の「恋をしようよ」へ。「やりたいだけ！」のところでは、観客も思わず拳を突き上げる。歌い終えた大江が、「昔はライブ行こうが、どこ行こうが、『やりたいだけの大江さん！』とか言われたけど、違うよ！ やりたいだけだったら人生生きていかれん。捕まるよ」とこぼし、場内爆笑！

　会場が温まったところで、いよいよゲストのチバが登場。大江から「ご機嫌は？」と聞かれたチバは「最高ですよ」と答え、「イスがあるからって座ってなくてもいいんだぜ！ 立ってもいいんだぜ！」とオーディエンスをあおり、立ち上がらせた。

　チバがミッシェル時代、『ルースターズ』のトリビュートアルバム『RESPECTABLE ROOSTERS』に参加し、披露している「Do The Boogie」で、2人によるステージは幕開け。大江とチバのシャウトが交互に響き渡る。『ルースターズ』のデビュー曲「Rosie」では、2人が張り合うようにギターソロを展開した。

　この日のチバは、憧れの大江と共演ということもあってか、ゴキゲン。「メチャメチャ楽しいね」と笑顔を見せたり、「大江さんはストーンズの次にパフィーが好きなんだって」と暴露する場面も。

　アンコールでは、チバが大江の顔がプリントされたTシャツで現れ、「大江さんのTシャツ売れてないみたいだから、気に入った人は買ってください」と宣伝し、「俺、下北沢と絶縁状態にあったんですけど、20年ぶりぐらいに演奏しました。たいがいのところは出禁になってるけど、俺を受け入れてくれるのは新宿と高円寺だけなもんで」と告白すると、観客から拍手が発生。大江も物販で販売されている新しいTシャツで再登場し、「こっちが最新型のロックンロール！」とPRしてみせた。

　自由すぎるMCを展開する大江に対し、チバが終始突っ込みを入れていたが、チバから「きょうこれでいいの？」と聞かれた大江が、「博多弁で言っていい？ よかろうもん！」と返答。この姿勢よろしく、当初、アンコールは「Case Of Insanity」のみの予定だったが、アドリブで「気をつけろ」「Fool For You」をパフォーマンスし、観客を最後まで楽しませた。