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小芝風花、母親から子供へ語り継がれる阪神大震災の怖さ!「意識の風化が1番恐ろしい事かも」

小芝風花、母親から子供へ語り継がれる阪神大震災の怖さ!「意識の風化が1番恐ろしい事かも」
女優・小芝風花

 東京映画記者会(スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ「第57回(2014年度)ブルーリボン賞」が1月22日に決定した。スクリーンデビューで初主演作となった『魔女の宅急便』で新人賞に選ばれた女優・小芝風花(17)は大阪府出身。

 昨年3月6日に行われた一日消防署長就任イベントで、「私はまだ生まれていなかったけど、阪神・淡路大震災の恐ろしさはいつも母から聞かされて育ちました」と、コメントしていた。

 1995年1月17日午前5時46分に発生し、6434人の尊い命を奪った「阪神・淡路大震災」から20年が経過。今年の4月で18歳になる小芝にとっては、生まれる2年3ヶ月前の出来事だが、あらためて、語り継がれる阪神大震災の恐ろしさを語ってもらった。

 小芝の家族は当時、大阪の港区に住んでいたので、そこまでの被害は無かったそうだが、「それでも地震が来た時、マンションの3階で私の姉とベッドで寝ていたら、下からドーンと突き上げられてベッドから跳ね上がり、その後すごい揺れがきて、キッチンの食器棚が倒れ、床一面割れたガラスだらけになったそうです。地震経験の少ない母は何が起きたか分からなかったらしいです。祖父から聞いた話では、祖父の家の前にある阪神高速道路の連結部分がぶつかり合って、ガシャンガシャンとすごい音を出して揺れていたらしいです」と、当時の状況を説明する。

 また、復興に際して、お母さんから聞いて心に残っている事として、「お水や食料など物資が足りないとニュースで知り、自転車でたくさんのお水を運んでいる中学生がいると思えば、バイクで被災地に行きピースをして写真を撮っている若者もいたそうです。また、私の祖父母はその当時、仕出し屋をしていたので、毎日100個のおにぎりを作って配っていたそうですが、『ニュースで500円くらいのお弁当を1000円、2000円で売りに行く人を見たりするとすごく悲しくなった』と母から聞きました。人の痛みが分かり協力しあえる人が絶対的に多いとは思いますが、その話を聞いた時、私もすごく悲しい気持ちになりました」と、なかなか報道では表面化しない、人間の善悪、功罪の両面を伝え聞かされたという。

 防災に対する意識は、「家では保存水や保存食などたくさん備えていますし、もし地震が来たらまず、電気は主電源から切る、ガスも元から止める、ドアや窓は開ける」など、話はしているという。

 1月17日に震災のドキュメント番組を観たりすると、その当時の事を思い出したり、考えさせられたりするそうで、「この意識の風化が1番恐ろしい事かも知れない」と、お母さんが言っていたという。

 最後に、「私自身は(震災を)経験していませんし、母や祖父母や報道で知る事だけですが、たくさんの尊い命が奪われ、いつ来るかも分からない、防ぐ事も出来ない、本当に怖い事です。私が思うのは『助け合いましょう』と言うことです。一人一人の力は小さくても、みんなが助け合う気持ちがあれば大きな力になると思います」と、メッセージを伝えた。

 【小芝風花プロフィール】

 2011年11月『ガールズオーディション2011』グランプリ受賞。ドラマ『息もできない夏』(フジテレビ系、2012年7月~9月期)にレギュラー出演。その後もドラマ『GTO』(フジテレビ/関西テレビ、2014年7月~9月)に2年A組成瀬つぐみ役でレギュラー。2015年1月2日 新春ワイド時代劇『大江戸捜査網』(テレビ東京系)などに出演。

 2015年2月6日から放送予定で、亀梨和也と深田恭子が主演すると話題の金曜ドラマ『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系、金曜日・午後11時15分~)に、深田恭子のクラスの生徒・竹内そら役で出演する。

 2014年3月1日公開の映画『魔女の宅急便』(清水崇監督)で主役のキキ役を射止め、スクリーンデビューにして初主演し、「第57回ブルーリボン賞」新人賞を受賞した。

 ラジオ『小芝風花のcolorful morning』(文化放送、毎週土曜・午前6時50~午前7時)レギュラー

 

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